家でつくる未来宣言

「君の掲げるたいまつが、野火のように医学界に広まることを望みたい」

これは、医療に従事したアメリカの医師、パッチ・アダムスが
彼の医師としての将来へ励ましとしてかけられた言葉です。

パッチ・アダムスが取り組んだ
病気を治すことの先にある「人間の生の質」を高めるのと同じように、
私たちは家づくりを通じて暮らしを豊かにすることは
未来の地球環境保全となるという想いで、
地域の工務店や大工さんと繋がり行動していきたいのです。

このままではこれからの地球環境は
とても厳しい状況になっていくことに気づき始めた今、
未来の子どもたちが健やかに成長できるよう
持続可能な社会づくりは「脱炭素社会」へと向かっています。

持続可能な社会の最小単位は「家」です。
私たちは、最初のステップである「家づくり」に携わる人たちと
できることをやっていこうよ、と仲間づくりから始めたいと思っています。

例えば、国が掲げた目標の敷かれたレールに乗ることも一つですし、
各々が自由なアイデアで取り組むことももちろんのこと！

家づくりに取り組むことが
地域の工務店、大工さん自身の仕事のやりがい、生きがいになり、
そして人をつくり、地域社会づくりへと広まることを願って。
仲間づくりを呼びかけたいと思います。

持続可能な開発目標すなわちSDGsとは、2001年に策定されたミレニアム開発目標（MDGs）の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。（※外務省ホームページより抜粋）

家でつくる未来宣言で取り組むことはSDGsのベクトルと重なっています。意義があるからやるのではなく、日常生活での私たち一人一人のあり方がそうであるように。行動することに無理がなく、幸せを感じられるものとしてお互いの取り組みが重なっています。

この呼びかけは、今後建築される全ての家が高い耐震・断熱・気密性能を兼ね備えていることを100％として目指すものですか？: 住宅の性能値を強制するものではありません。例えば、立地条件によって、太陽光発電が期待できない方もいらっしゃいます。そのため、目指すのは高性能住宅にする意味を全ての方へこの宣言に賛同した工務店が100％ご説明することです。お客様にはそれをご理解の上で自由に家づくりをしてほしいと思います。

現在建築されている住宅は、全て構造計算を行っているのですか？: 木造2階建ての建築においては、構造計算は必須ではありません。理由は「四号特例」といって、資格を持った建築士が設計すれば確認申請時に構造に関する書類の提出を省略できるしくみがあるからです。しかし、不確かな耐震性能の住宅は大きな地震で倒壊しかねません。耐震等級3を取得した家づくりの重要性をより多くの方にご理解いただくため、宣言を通じて仲間となる工務店の賛同を募っています。

2050年に目標としている理想の家、本当に建築できるんですか？: 実は、すでに私たちの仲間で2050年に目標としている住宅を建築している工務店がいます。工務店が住宅性能の進化に柔軟になり、その時々の最新かつ最適と思われる家づくりを実践できていることが大切です。
ネットやSNSによりお客様たちはたくさんの情報を持っています。家づくりに必要な要素（予算やプランと技術（強さ、省エネ、脱炭素、自然素材、長持ちなど）を、プロとしてバランスよく提案できる工務店が増え、一軒一軒のお客様の夢の家を実現して連携した社会を作っていきたいと考えています。

私たちの仲間は、家づくりで得意なことで腕を磨きつつ知恵を出し合って取り組んでいます。
想いは一つであることを胸に、地域での仲間がどんどん参加してくれています！

家をつくる、人をつくる、そして持続可能な脱炭素社会をつくる。